テーマ | 若者の生活世界の構想 |
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キーワード | 若者、ユースワーク、若者政策、若者支援 |
概 要 | |
目的、内容、方法等: | |
「生活世界」とは、日常的なコミュニケーションのために発言の機会が平等に与えられた世界のことをいいます。18世紀のイギリスやフランスなどのヨーロッパのカフェは、異なる階層の人々が議論する場が「生活世界」と言われていました。しかし、その後、技術の発達によってテレビなどのマスメディアが登場したことや、資本主義の高度化により公共性を持った空間が少なくなり、人々の関心は自分の身の回りの人間関係や感情などの私的な領域に向くようになっていきました。その結果、若い世代も含め、人々の政治への関心は下がり、消費的行動が盛んになり、人と人とのつながりが希薄になり、余暇が減り、教育も成長や効率を目指す社会となっていきました。このような趨勢(すうせい)は、後期近代に突入した日本社会でも例外ではありません。 |
そんな時代の中で、私たちはどのように生き、世界と向き合っていけばよいのでしょうか。私たちにとっての「生活世界」はもう無くなってしまったのでしょうか。私たちの「生活世界」を再び構想することはできないか。若者の「生活世界」を構想するためには、どのような支援や施策、時間や空間、考え方が必要なのでしょうか。このゼミでは以上の問題意識に基づいて「若者の生活世界の構想」を主要テーマとします。 3 年時 ・ゼミ生同士でそれぞれの興味・関心に基づいてやりたいことを出し合って、グループをつくり、計画を立てて実行します。ゼミの時間は、進捗を共有する時間とします。卒論で書きたい・表現したいことも同時に準備していきます。 ** 4年時** ・自らの興味・関心・問題意識に沿って、問いを立て、深め、自分なりの答えを出すことを目的に卒業論文を執筆します。卒業論文は、アカデミックな作法を守りながら論理的に表現できることを目標にします。 ・ゼミ生は2~3人でペアになり、卒論の進捗状況を共有し、お互いの論文にコメントをしながら進めていきます。そのさいに担当教員もコメントをします。コメントをもとに推敲を繰り返して卒論を完成させます。 | | 参考書 | 印南敦史『遅読家のための読書術』ダイヤモンド社 田中泰延『読みたいことを、書けばいい。』ダイヤモンド社 苅谷剛彦、石澤麻『教え学ぶ技術』筑摩書房 上野千鶴子『情報生産者になる』ちくま新書、 |